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異彩を放つ “スーパーセカンドの筆頭 ”《Chateau Cos d'Estourne》

 

 

サン・テステフの南端、古い言葉で"砂利の丘"を意味する「コス」という丘の上に位置するシャトー。ポイヤックの北境にある、格付け第一級シャトー・ラフィット・ロスチャイルドを見下ろす絶好の立地にあり、2000年より経営を引き継いだスイスの実業家ミシェル・レィビエ氏は、莫大な設備投資で発酵室や冷却システムを一新し、シャトーを超近代的施設に生まれ変わらせました。脈々と受け継ぐコス・デストゥルネルのDNAを継承しながら、革新的な醸造手法を取り入れてそのクオリティに磨きをかけ、名声を確固たるものとしています。 コス・デストゥルネルについて著名な評論家、ロバート・パーカー氏は「格付け第二級の王様で、限りなく第一級に近いスーパーセカンド」、ヒュー・ジョンソン氏は「サン・テステフのワインの中で最も洗練されたもの」と称賛しており、その高い品質は常にボルドーファンを魅了してやみません。

 

“ シャトー・コス・デストゥルネルの土壌とブドウ栽培 ”

 

シャトー・コス・デストゥルネルの土壌は、砂利質と粘土質両方のよさを生かしたのが特徴です。2001年の研究では細かく20種類もの土壌が入り組んでいる理想的な土地であることが分かっています。この調査結果で、栽培に適した土壌と日照条件に応じたブドウ品種が樹齢も考慮されて植えられています。

 

メルローは畑の東部で粘土質と石灰岩質土壌に植えられています。またカベルネ・ソーヴィニヨンは理想的な排水が望める高原部に植えられています。

 

“シャトー・コス・デストゥルネルの気候と醸造方法 ”

 

気候は海洋性気候で、極端な気候の変化を受けにくい場所にあります。冬は比較的温暖で、夏は熱波を受けにくい、ブドウ栽培に理想的な土地となっています。また、シャトーを駆け抜ける風があり、湿気を防いで健全な状態でぶどうを栽培することができます。地理的にも地質学的にもまた気候的にも、ブドウ栽培にとって最高のリッチに存在しているシャトーであるといえます。

 

ワイン作りに多大なる情熱を持っているシャトー・コス・デストゥネルには、最先端の施設が備えられています。特に2000年以降は、ワイン造りの研究と分析に多大な投資をしています。

 

最先端の技術を生かしながら伝統的なワイン作りをすることは、このシャトーを有名にしたルイ・ガスパール・デストゥルネルの意思を反映させた大胆で技術的に高いものを求める、彼への尊敬を表したものといえます。

 

2003年よりステンレスタンクでの一次発酵を行い、伝統的な樽発酵を行うワイン造りに一石投じました。温度は制御管理され、正確なワイン作りがなされています。

 

また重力を生かした醸造プロセスでは、ブドウ果汁はポンピングされることなく穏やかに運ばれています。(通常のワイン作りでは果汁はポンプで樽から樽へと運ばれます)無理な力がワイン造りにかかっていない、自然で穏やかなワインを生み出すことができます。

 

《シャトー・コス・デストゥルネルの主な銘柄》

 

◉シャトー・コス・デストゥルネル 赤

サン・テステフならではのガッシリとしたボディに、メルローの柔らかさが加わり、重厚さとエレガントさを併せ持つ偉大なワイン。特に2000年以降の品質は高く、2009年ヴィンテージでは初のパーカー100点満点を獲得。

 

メドックの中ではメルロー比率の高いシャトーの昔から言われていますが、ここ最近はカベルネ・ソーヴィニヨンが80%近いヴィンテージもあり、徐々にカベルネ比率が高くなってきています。

 

◉レ・パゴデ・ド・コス(セカンド・ワイン)

シャトー・コス・デストゥルネルのセカンドワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをおおよそ50%それぞれ使用。新樽率は約50%。ファーストと同様にパゴダが描かれ東洋的な印象のラベル。

セカンドと言ってもその評価は非常に高く、格付け3級~4級のワインに十分匹敵する品質を誇ります。

 

◉シャトー・コス・デストゥルネル 白

2005年に初リリースされた、コス・デストゥルネルの白ワイン。ソーヴィニヨンブランをメインにセミヨンがブレンドされています。ヴィンテージから3年以内であれば香り高い果物や花の香りを楽しむことができます。4年目、5年目ともなるとフレッシュさは落ち着き、丸みを帯びた深さを楽しむことができます。

 

シャトー・コス・デストゥルネル生まれのワインらしく、エキゾチックなスパイスの香りが楽しめ、熟したベリーと芳醇な豊かなコーヒーのような香りを味わうことができます。

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